忠建

LIFE IDEA

2020.11.10家づくりのスケジュール

住宅ローンの手続きを行いましょう ①住宅ローンの借入先と借入金額を決めましょう

「資金計画を立てましょう」のコラムで立てた資金計画にしたがって、

住宅ローンを借りる金融機関と借入金額を決定しましょう。

安全かつ、有利な住宅ローンを見極めるため、こまめに最新情報を収集し、

各金融機関が提供する様々なサービスを比較検討し、慎重に選びましょう。

 

■住宅ローンの種類

まずは下表を参考に、住宅ローンにはどんな種類があり、

自分はどの融資が受けられるか確認してみましょう。

種類

融資先

融資条件

公的融資

財形住宅融資

・55歳未満の勤労者

・1年以上財形貯蓄を継続

・財形貯蓄の残高が50万円以上

自治体融資

・その自治体に一定期間以上居住または勤務

・収入金額が一定額である

準公的融資

住宅支援機構

「フラット35」

・申込時の年齢が70歳未満

・毎月の返済額の4倍以上の月収がある

民間融資

銀行

・各銀行の審査基準をクリアすること

保険会社

・自社商品に加入している事

・銀行などとほぼ同じ審査基準

ノンバンク

・インターネットでの受け付け

・審査基準をクリアすること

 

■住宅ローンの返済方法

ローンの返済方法には「元金均等返済」と「元利均等返済」の2つがあります。

返済方法

特 徴

元利均等返済

・元金と利息を合わせた毎回の返済額が一定額である

・返済計画が立てやすい

・当初の返済負担は軽いが、総返済額は多くなる

元金均等返済

・毎回同額の元金+ローン残高に応じた利息を支払う

・当初の返済負担は大きく、返済が進むにつれ減少する

・元利均等返済に比べ、総返済額は少なくなる

これらの事から一概に「どちらが有利か」は言えませんが

「元利均等返済」は”当初の返済に余裕がない人”や、

”完済までに返済額が一定しているほうがいいという人”に向いているといえ、

「元金均等返済」は”収入面で余裕がある人”や”総返済額を抑えたい人”

に向いているといえるでしょう。

自分のライフスタイルに合った返済方法を考えましょう。

 

■住宅ローンの金利

住宅ローンの金利は「長期固定金利型」 「固定金利選択型」 「変動金利型」 の

3つに分類されます。

金利の種類

特 徴

長期固定金利型

・借入時の金利が返済完了まで続く

・返済額があらかじめ決められている

・金利水準はやや高め

固定金利選択型

・3、5、10年と一定期間金利を固定する

・一定期間が過ぎるとそのまま固定金利選択型にするか

変動金利型にするか選択できる

変動金利型

・金融情勢により金利が変動する

・金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直される

 

■借入金額

借入先が決定したら借入金額を決めましょう。

STEP1の「予算を把握しましょう」でもお話しましたが、

金額を検討するにあたり、「いくら借りられるか」ということを考えてしまいがちです。

しかし、大切なのは「いくらなら返済していけるのか」ということです。

下記の計算式であなたの返済額の上限が算出できます。

年収     万円  ×  年収負担率  =  年間返済額     万円

年間返済額  ÷  12  =  毎月返済額     万円

 

ただ、長い人生でかかるお金は住宅ローンだでけではありません。

例えば子供の養育費は一人あたり1000万~2000万円かかるといわれています。

また予定外の出費もあることでしょう。

将来の予定も含めてシミュレーションし、どんな場合でも返済が困難にならぬように

じっくり考え、ゆとりをもった返済計画を立てましょう。

そこで役立つのがライフプランです。ライフプランとは一言で言えば「人生の設計図」です。

実は現在、住宅ローン破産予備軍は1000万人いるとも言われています。

そうならないためにもライフプランを作成し、返済計画をしっかり立ててくださいね。

また登記費用やローン手数料、税金、保険料などの諸費用も忘れず盛り込んでおきましょう。

 

ライフプランの詳しい内容や作成方法はコチラから

 

■返済期間

借入金額が同じであれば、長期返済にした方が当然毎月の返済額は少なくなります。

ただ、むやみに長期ローンを組むのはおすすめできません。

返済期間を長くすると、その分金利負担は増えますし、総返済額は多くなります。

返済期間の完了時期は定年の時期を目安にしてみましょう。

どうしても長期返済を考えざるを得ないときは、「親子リレー返済」が可能な

場合がありますので検討してみましょう。

返済期間は無理のない範囲で短くできれば有利といえるでしょう。

 

記事の一覧へ