LIFE IDEA住まいのお役立ち情報
住宅ローンの手続きを行いましょう ①住宅ローンの借入先と借入金額を決めましょう
「資金計画を立てましょう」のコラムで立てた資金計画にしたがって、
住宅ローンを借りる金融機関と借入金額を決定しましょう。
安全かつ、有利な住宅ローンを見極めるため、こまめに最新情報を収集し、
各金融機関が提供する様々なサービスを比較検討し、慎重に選びましょう。
■住宅ローンの種類
まずは下表を参考に、住宅ローンにはどんな種類があり、
自分はどの融資が受けられるか確認してみましょう。
種類 |
融資先 |
融資条件 |
公的融資 |
財形住宅融資 |
・55歳未満の勤労者
・1年以上財形貯蓄を継続 ・財形貯蓄の残高が50万円以上 |
自治体融資 |
・その自治体に一定期間以上居住または勤務
・収入金額が一定額である |
|
準公的融資 |
住宅支援機構 「フラット35」 |
・申込時の年齢が70歳未満
・毎月の返済額の4倍以上の月収がある |
民間融資 |
銀行 |
・各銀行の審査基準をクリアすること |
保険会社 |
・自社商品に加入している事
・銀行などとほぼ同じ審査基準 |
|
ノンバンク |
・インターネットでの受け付け
・審査基準をクリアすること |
■住宅ローンの返済方法
ローンの返済方法には「元金均等返済」と「元利均等返済」の2つがあります。
返済方法 |
特 徴 |
元利均等返済 |
・元金と利息を合わせた毎回の返済額が一定額である
・返済計画が立てやすい ・当初の返済負担は軽いが、総返済額は多くなる |
元金均等返済 |
・毎回同額の元金+ローン残高に応じた利息を支払う
・当初の返済負担は大きく、返済が進むにつれ減少する ・元利均等返済に比べ、総返済額は少なくなる |
これらの事から一概に「どちらが有利か」は言えませんが
「元利均等返済」は”当初の返済に余裕がない人”や、
”完済までに返済額が一定しているほうがいいという人”に向いているといえ、
「元金均等返済」は”収入面で余裕がある人”や”総返済額を抑えたい人”
に向いているといえるでしょう。
自分のライフスタイルに合った返済方法を考えましょう。
■住宅ローンの金利
住宅ローンの金利は「長期固定金利型」 「固定金利選択型」 「変動金利型」 の
3つに分類されます。
金利の種類 |
特 徴 |
長期固定金利型 |
・借入時の金利が返済完了まで続く
・返済額があらかじめ決められている ・金利水準はやや高め |
固定金利選択型 |
・3、5、10年と一定期間金利を固定する
・一定期間が過ぎるとそのまま固定金利選択型にするか 変動金利型にするか選択できる |
変動金利型 |
・金融情勢により金利が変動する
・金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直される |
■借入金額
借入先が決定したら借入金額を決めましょう。
STEP1の「予算を把握しましょう」でもお話しましたが、
金額を検討するにあたり、「いくら借りられるか」ということを考えてしまいがちです。
しかし、大切なのは「いくらなら返済していけるのか」ということです。
下記の計算式であなたの返済額の上限が算出できます。
年収 万円 × 年収負担率 = 年間返済額 万円
年間返済額 ÷ 12 = 毎月返済額 万円
ただ、長い人生でかかるお金は住宅ローンだでけではありません。
例えば子供の養育費は一人あたり1000万~2000万円かかるといわれています。
また予定外の出費もあることでしょう。
将来の予定も含めてシミュレーションし、どんな場合でも返済が困難にならぬように
じっくり考え、ゆとりをもった返済計画を立てましょう。
そこで役立つのがライフプランです。ライフプランとは一言で言えば「人生の設計図」です。
実は現在、住宅ローン破産予備軍は1000万人いるとも言われています。
そうならないためにもライフプランを作成し、返済計画をしっかり立ててくださいね。
また登記費用やローン手数料、税金、保険料などの諸費用も忘れず盛り込んでおきましょう。
ライフプランの詳しい内容や作成方法はコチラから
■返済期間
借入金額が同じであれば、長期返済にした方が当然毎月の返済額は少なくなります。
ただ、むやみに長期ローンを組むのはおすすめできません。
返済期間を長くすると、その分金利負担は増えますし、総返済額は多くなります。
返済期間の完了時期は定年の時期を目安にしてみましょう。
どうしても長期返済を考えざるを得ないときは、「親子リレー返済」が可能な
場合がありますので検討してみましょう。
返済期間は無理のない範囲で短くできれば有利といえるでしょう。