忠建

LIFE IDEA

2020.11.10家づくりのスケジュール

工事負契約を結びましょう ③住宅性能表示制度を理解しましょう

『住宅性能表示制度』とはH12年に「良質な住宅を安心して取得できるように」との目的で

施工された法律

「住宅の品質確保の推進等に関する法律」

の柱のひとつとしてスタートしたもので、

国土交通大臣の登録を受けた住宅性能評価機関が

客観的に評価、表示していこうという制度です。

 

 

住宅性能表示制度を使うかどうかは任意となり、評価機関に性能を評価してもらうと

設計段階の評価として「設計住宅性能評価書」が、

その後、工事中と竣工段階の検査を受けると国が定めたマーク付きの

「建設住宅性能評価書」が交付されます。

評価料金などの費用は自己負担となり、

おおむね10万~20万円程度となっています。

万一、入居後に欠陥が見つかった際、指定住宅紛争処理機関で

処理してもらえるのは住宅性能評価書付きの住宅のみとなっています。

 

住宅性能表示基準は以下の10種類に区分されています。

構造の安定 耐震、耐力など、建物の強さ
災害時の安全 感知器の設置、耐火などの性能
劣化の軽減 防湿、防腐、防蟻、防錆などの劣化対策
維持管理 配管の管理、点検、補修のしやすさ
温熱環境 断熱性能、気密性能、省エネ性能
空気環境 換気設備、換気方法、ホルムアルデヒドの量など、空気のきれいさ
光・視環境 室内の明るさを確保するための開口部の面積の割合
音環境 騒音に対する遮音性、防音性
高齢者配慮 加齢に対する対策、手すり、バリアフリーなど
防犯 開口部の侵入防止性能

 

これらの性能について評価され、その結果が各性能ごとに

「等級」で表示されます。この等級は数字が大きくなるほど性能が高い事を表しています。

評価住宅の最大のメリットは専門的な知識のない施主が

共通な目を持った第三者に設計から竣工までチェックを受けられる点です。

これにより希望した性能が得られているかの確認ができます。

また、評価住宅は「価値のある住宅」となり、地震保険料の優遇などを受けることができ、

後も様々なメリットが増えていくでしょう。

 

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