忠建

LIFE IDEA

2020.11.10家づくりのスケジュール

工事負契約を結びましょう ②設計図書や見積もり金額の最終確認をしましょう

予算オーバーの原因の一つに「追加工事」があげられます。

これは工事中に収納を増やしたり、材料を変更したりすることにより

発生します。

そのような事態にならないように、設計図面、見積もりなどをしっかり

チェックし、 工事請負契約時には再度確認するようにしましょう。 

■設計図書の確認

前項でもご説明しましたが、設計図書とは、建築に必要な図面一式のことをいい、

建物の完成した姿がどのようなものかを図や文章で示したものです。

設計について打ち合わせをした後には、詳細な設計図書が提出されます。

間取り、デザイン、設備機器など、希望通りの内容になっているかどうかを確認しましょう。

また、各図面の内容についても下記の項目が表示されているか確認しましょう。

・配置図

 方位、敷地の形状、敷地内外の高低差、敷地の境界線、道路幅 など

 また、隣地との関係や車や自転車が出し入れしやすいかなども確認しましょう。

・平面図

 間取りや設備は打ち合わせとおりの内容か、部屋の広さ、収納の大きさ など

 また、筋かいや通し柱の位置のほか、各部屋への動線も確認しましょう。

・断面図

 地盤面からの床の高さ、天井の高さ、軒やひさしの出や高さ、建物の高さ など

 断面図は、高さの確認が最も重要です。

 部屋名を平面図と照らし合わせ、大体の位置を把握し、

 各部分がどの位の高さになっているのかをチェックしましょう。

・立面図

 外観、屋根の位置や形状、開口部の種類、バルコニーの位置や形状 など

 立面図でみることは、形が自分の好みに合っていることが第一です。

 全体がバランスよくイメージに合っているかをチェックしましょう。

・面積表
 土地の面積計算、建物の面積計算が詳細に示されているか など

■本見積書の確認

本見積書とは工事請負契約の際に用意される、工事内容ごとの仕様、単価、数量を

詳細に明記したものです。

本見積もりの内容は、そのまま契約の内容になります。トラブルを招かないためにも

契約前の見積書は隅々までチェックしましょう。

本見積書の内訳明細書には、内容別に多数の工事名称が記載されています。

専門用語が多く分かりにくいと思いますが、工事内容、数量、単価、金額、と併せて

設備や素材などは要望どおりかなど項目ごとに設計図書や仕様書をもとに

細かく内容を確認しましょう。

ここで見落としがちなのが「別途工事」です。(冷暖房工事、照明器具工事など)

見積書の中に含まれているか確認しましょう。

 

■主な本体工事

  工 事 名           工 事 内 容
仮設工事 足場や仮設トイレなどの設置
基礎工事 基礎をつくる工事
木工事 家の骨組みや造作
屋根・板金工事 屋根葺きと防水、雨樋や軒の工事
内装工事 壁・床・天井など室内の仕上げ
設備工事 キッチンなどユニット設備の取り付け工事
給排水設備工事 上下水道の配管や水栓機器の取付けに関連する工事
建具工事 サッシや玄関ドア、室内ドアなどの取り付け
左官工事 内装壁の塗りや玄関ポーチなどコテで仕上げる工事
塗装工事 ペンキなど刷毛やローラーで塗る工事
電気工事 電気配線やスイッチ・コンセントの設置

■主な別途工事

    工 事 名            工 事 内 容
屋外電気工事 電線を道路から敷地内に引き込む工事
屋外給排水工事 給排水管を建物に引き込む工事
ガス工事 指定された専門会社が行うガス工事
照明・エアコン 設置工事 (本体工事に含まれる場合もあり)
外構・造園工事 門、塀、カーポート設置など
解体工事 古い建物を壊す工事
基礎補強工事 地盤が弱い時に行う工事
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