忠建

LIFE IDEA

2020.11.10家づくりのスケジュール

建設会社を選びましょう ⑥地盤調査をしましょう

地盤の強弱は、見た目ではわかりません。不安がある場合には

「地盤調査」を行いましょう。地盤調査とは、地盤の強弱を調べることです。

調査結果によっては地盤改良が必要になったり、基礎工事の仕方が決まります。

地盤改良が必要な場合は、多額の費用がかかりますが、調査をせず軟弱な地盤の上に

そのまま家を建ててしまうと、沈んだり、躯体が歪んだり、

最悪の場合、住めなくなってしまうかもしれません。

そんな状況を防ぐためにも、設計を確定する前には

必ず地盤調査を行い、安心した上で家づくりを

すすめていきましょう。

地盤調査には主に次のような手法があります。

■スウェーデン式サウンディング試験

 住宅の地盤調査で最も一般的な調査方法で費用は5万円~10万円程度です。

 専用のスクリューに100kgになるまでのおもりを乗せ、回転させながら地盤に貫入します。

 おもりの重さと回転数から地盤の強さを推定します。

 深さが25cmになるまで回転数を数え、回転数が多いほど固い地盤といえます。

 同じ敷地でも数カ所で測定します。

 100坪程度までの土地であれば四隅と中央の5点を調べておけば大丈夫でしょう。

 デメリットとして地中の土のサンプルを採取できない、調査深さが10m位まで、

 ガラや礫があると調査ができなくなる などが挙げられます。

■ボーリング試験

 住宅の調査としてはRC造や鉄骨造の比較的規模の大きいものを建てる際に

 採用される調査方法で費用は1か所でおよそ20万円ほどかかります。

 63.5kgのおもりを75cm落下させて、パイプを30cm貫入させるために

 何回の打撃を必要とするかを調べ、打撃数により地盤の強弱を測定します。

 打撃数が少ないほど、弱い地盤といえます。

 メリットとして、調査の信頼性が高い、地中の土のサンプルを採取できる、

 深い層や硬い層でも調査できる などがあげられます。

 デメリットとしては調査スペースが広く必要、設置や解体に手間がかかる、費用が高い

 などがあげられます。

 自治体などが近隣のボーリングデータを保有している場合もありますので

 確認してみましょう。

■表面波探査

 地震波の一種を起振器で人工的に地盤に流し、表面波が地盤を通過する速度を

 受信機によって検出することで地盤構成と地盤の強度と特性を把握します。

 測定できるのは深さ10mまでになります。

 メリットとして 他の調査法より安価である、スペースを取らない、

 地面に穴をあけなくても測定できる などがあげれれます。

 デメリットとして 軟弱な地盤では正確に測定できない場合がある、振動の大きい場所

 (道路脇や線路脇など)では反射波の影響を考慮する必要がある、

 データの解析に熟練を要する などがあげられます。

また、軟弱地盤かどうか知る方法としてその土地の履歴を調べるのも有効です。

土地の履歴に関する情報は法務局で調べることができます。

また、地名に「川」「沼」「池」「波」など水に由来している文字が含まれている土地は昔、低地や湿地だった場合も多く、軟弱地盤の可能性が高いといわれています。

<よかった話>

地盤調査はしないつもりでしたが、依頼先のすすめで調べました。

すると、地盤改良が必要なことが判明。「そのまま家を建てていたら」と思うとぞっとします。

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